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舞台芸術、演劇、ダンスの批評雑誌


by aicttheatrearts
2009年間回顧 42号春
新国立劇場と芸術監督 41号冬
新劇とアングラのあいだ40号秋
JAN FABLE 寛容のオルギア 39号夏
唐十郎の劇世界 38号春
新国立劇場 芸術監督交替問題をめぐって 37号冬
アヴァンギャルドの限界と可能性 36号秋
演劇はこうして20世紀を越えた 35号夏
第2次第3期 編集後記
ミッション
# by aicttheatrearts | 2010-12-31 22:54
 この『シアターアーツ』は特に記してはいませんが、第2次第3期にあたります。はじまりは94年に初代の編集代表である鴻英良氏を中心に創刊されました。その後1冊ごとの責任編集制となり、とぎれとぎれになりながらも、さまざまな方が編集代表になられました。現在の季刊誌となったのは2004年の第2次からです。1期が西堂行人氏、2期が新野守広氏。2年ごとに編集代表が交代され、現在の第3期に至ります。その第3期も今号をもって2年を終えます。それに伴い、私の編集代表の任も終わりになります。

 私が演劇批評というものをはじめて読んだ経験は、図書館の片隅におかれていた初期の『シアターアーツ』でした。演劇批評をいま書いていること、10数年を経て私が編集代表になることは、当時は想像もつきませんでした。その創刊号には批評の理論と現場の舞台、世界と日本という視野のなかで、当時時代の核心にあったダムタイプと歴史軸として日本の戦後戯曲のアンケートなどが併置されていました。そこには、時代と同伴しながら時代を切り開こうとする批評の使命がありました。そのような姿を今期の「シアターアーツ」のイメージににして「運動」として演劇と批評を繋げあわそうとしたのですが、いま振り返ってみると、そこには編集代表の力量不足として反省しかでてきません。

 実際、それ以前に、この2年間はたくさんの支えてくれた人がいたからこそできた2年でありました。発行母体であるAICT/IATC、編集部、スタッフ、寄稿やゲストとして協力して頂いた方々、そして影で支えてくれたみなさま。それらの方々の有形無形の協力によってはじめて続けることができました。

 そして、なによりも一番の支えとなってくれた読者のみなさまに感謝を申し上げて、この期の編集後記を締めくくりたいと思います。

 本当にありがとうございました。

高橋宏幸


 次号からは第三次シアターアーツとして西堂行人氏が編集長となって発行されます。今後の展開にご期待ください。

「シアターアーツ42号」編集後記より

# by aicttheatrearts | 2010-03-31 23:59
【発表】評論家が選ぶベスト舞台・ベストアーティスト
【二〇〇九年間回顧】
 【座談会】扇田昭彦/西堂行人/江森盛夫/高萩 宏/高橋宏幸
 二〇〇九年の関西演劇 今村修
 二〇〇九年のコンテンポラリーダンスを回顧して 木村覚
【インタビュー】信頼の場としてのフェスティバル 
相馬千秋(フェスティバル/トーキョー プログラムディレクター)聞き手=高橋宏幸
劇評家アンケート
二〇〇九年演劇賞各賞一覧

【シアター・クリティック・ナウ’09報告】 シンポジウム「土方巽とその時
代」報告=立木燁子
【シアター・クリティック・ナウ’09発表原稿】シェイクスピアと観客反応
喜志哲雄
【発表】
第15回AICT演劇評論賞――選考経過・選評・受賞のことば
第14回シアターアーツ賞――選考経過・選評

【評論】 ある未来派演出家について(承前)田之倉稔
【批評のフロンティア8】 新しい〈世界演劇〉の流れ 西堂行人
【舞台時評】ミュージカル全盛と「カンダー&エッブ」 山口宏子
【演劇時評】もうひとつの世界 谷岡健彦

【劇評】
 〈歴史〉と演劇 新宿梁山泊『TORAJI 2010』 嶋田直哉
 舞台に上げられた観客 飴屋法水演出『4・48サイコシス』 富山雅之
 パフォーマンスにおける「三」の意味 川口隆夫プロジェクト『Tri_K』
堀切克洋

【連載】
 オールラウンド★観劇日誌8 江森盛夫
 演劇現場の取材帳16 河野孝
[書評]エリカ・フィッシャー=リヒテ 著『パフォーマンスの美学』 評者=毛利三彌
[書評]小林 標 著『ローマ喜劇――知られざる笑いの源泉』 評者=市川明

【ドキュメント】
Cargo Tokyo-Yokohama
Rimini Protokoll リミニ・プロトコル
構成=シュテファン・ケーギ
演出=イェルク・カレンバウアー

【インタビュー】
イェルク・カレンバウアー(『Cargo Tokyo-Yokohama』演出)
インタヴュアー=萩原健

第二次第三期シアターアーツ総目次
# by aicttheatrearts | 2010-03-14 11:41

新国立劇場と芸術監督

【インタビュー】鵜山仁氏にきく――新国立劇場と芸術監督 聞き手=山口宏子
【劇評】理知的な俯瞰、等身大の『ヘンリー六世』三部作  河合祥一郎
【評論】試論・新国立劇場設立を取り巻いた政治状況と演劇状況  梅原宏司

【対談】アジアの演劇、世界の演劇――劇評家の役割と機能   金潤哲×西堂行人
【インタビュー】ファルク・リヒター 作品とその思想  聞き手=新野守広
【評論】
ある未来派演出家について  田之倉稔
ダンスという参照項へ――ダンストリエンナーレ トーキョー 2009  坂口勝彦
現代のギリシャ悲劇?――ワジディ・ムアワッド『焼け焦げるたましい』  堀切克洋
【批評のフロンティア(7)】 竹内敏晴の仕事――追悼にかえて  西堂行人
現代劇における能の摂取(下)  小田幸子

【舞台時評】長い長い物語の魅惑  山口宏子
【演劇時評】子どもの領分  谷岡健彦

【劇評】
 小林多喜二への明るい鎮魂曲 井上ひさし作『組曲虐殺』  岩波 剛
 二つの劇場で芸術監督を務める蜷川幸雄がそれぞれ思いを込めて総力戦 
『コースト・オブ・ユートピア』『真田風雲録』  高橋 豊
 他者とはどこにいるのか『赤鬼』『農業少女』  高橋宏幸

【連載】
オールラウンド★観劇日誌(7)  江森盛夫
演劇現場の取材帳 (15)  河野 孝
[書評]クリスティアン・ビエ、クリストフ・トリオー 著『演劇学の教科書』  評者=伊藤 洋
[書評]岡村春彦 著『自由人佐野碩の生涯』  評者=高橋宏幸

維新派上演テクスト『ろじ式』~M1冒頭部、4「海図」、M5「おかえり」収録
構成・演出=松本雄吉 音楽=内橋和久
【インタビュー】松本雄吉 都市の路地――維新派『ろじ式』について  聞き手=高橋宏幸
# by aicttheatrearts | 2009-12-20 16:18

新劇とアングラのあいだ

【座談会】
新劇とアングラのあいだ―五五年から六二年の演劇をめぐって
大笹吉雄/今村忠純/西堂行人/森山直人/高橋宏幸

【批評のフロンティア】演劇史を記述するとは 西堂行人

【インタビュー】 
野田秀樹  聞き手=野田 学
ロメオ・カステルッチ 聞き手=藤井慎太郎

【追悼】ピナ・バウシュ、マース・カニングハム、アウグスト・ボアール
ピナ・バウシュのまなざし 谷川道子
タンツテアターの共振 副島博彦
ピナ・バウシュのタンツテアター 坂口勝彦

ユートピアとしてのパフォーマンス空間――マースのために 内野 儀

アウグスト・ボアール逝く――非暴力美学運動としての「被抑圧者の演
劇」 花崎 攝

【特別企画】 
ベルリンの壁崩壊から二〇年――ドイツ演劇の現在 新野守広
天安門事件二十年と最近の中国演劇界 瀬戸 宏

【報告】 
ホランド・フェスティバルに見る演劇的国際 野田 学

【評論】
現代劇における能の摂取――『近代能楽集』、坂手洋二『鵺』、野田秀樹『The Diver』 小田幸子
舞踏符の現場 田中弘二

【舞台時評】観客という鏡に映る、女優、そして劇場  山口宏子
【演劇時評】余計な足し算  谷岡健彦
【ダンス時評】ダンスと共同体、その「他者」をめぐっ て武藤大祐

【劇評】
「演劇」は終わらない 『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』  嶋田直哉
溺れる舞台 新宿梁山泊『ベンガルの虎』  高橋信良
前田司郎の終わらない旅 五反田団ブリュッセル公演『すてるたび』  堀切克洋
立てないことを巡って 金魚(鈴木ユキオ)『言葉の先』から 『言葉の縁』へ  竹田真理

【連載】
オールラウンド★観劇日誌  江森盛夫
演劇現場の取材帳 河野 孝
[書評]兵藤裕己 著 琵琶法師――〈異界〉を語る人びと 評者=市川 明
[書評]高萩宏 著 僕と演劇と夢の遊眠社 評者=高橋宏幸
# by aicttheatrearts | 2009-09-20 23:36